おねしょ布団の洗い方|朝すぐやることと洗えない・臭い時の対処
朝、布団に手をついた指先が、ひやっと冷たかった。
その瞬間に、今日やるはずだったことが頭の中で全部押しのけられます。
朝ごはんも、学校の支度もある。
洗濯機も回さなければいけない。
この布団は今夜までに乾くのか。
寝る前にトイレへ行かせたのに。
昨日もちゃんとやったのに。
子どもを責めたくないのに、やさしい言葉より先にため息が出そうになる朝もありました。
この記事では、おねしょした布団を前にして、最初に何をすればよいかを、濡れた範囲と寝具の種類に分けてまとめます。
夜中の私は、朝の私へつなぐところまででいい。
まず、シーツ・防水シーツ・布団のどこまで濡れたか確認します
おねしょの洗い方を決める最初の分かれ道は、臭いの強さではなく、水分がどこまで届いたかです。
一番上のシーツを外し、防水シーツ、その下の敷布団やマットレスへ順番に触れて確認します。

シーツだけ濡れた場合
シーツや敷きパッドだけで止まっているなら、濡れたものを外して洗濯へ回します。
下の布団が乾いていれば、布団本体を濡らして洗う必要はありません。念のため掛け布団や周囲にも濡れた場所がないか確認すれば十分です。
防水シーツで止まった場合
防水シーツまで濡れていても、その下の布団が乾いていれば、防水シーツが役目を果たしています。
濡れたシーツと防水シーツを外し、それぞれの洗濯表示を確認します。防水シーツは洗濯機で偏ったり、脱水後も水が残ったりするため、普通のシーツと同じ感覚で扱わない方が安心です。
詳しい洗い方は、別の記事にまとめています。
布団やマットレスまで濡れた場合
ここで、いきなり水や洗剤をかけないでください。
最初にするのは、濡れた場所から水分を減らすことです。乾いたタオルや吸水シートを当て、上から押して水分を移します。
このあと、布団の洗濯表示を見て「家で洗える」「部分的に手入れする」「自宅では洗えない」に分けます。
夜中や忙しい朝のおねしょは、4つの応急処置までで止められます
1.まず子どもを着替えさせます
最初に見るのは、布団より子どもの体です。
濡れた下着やパジャマを替え、体が冷えないようにします。夜中なら、長い話は必要ありません。
「着替えようね」
「こっちで寝ようね」
「続きは朝にしよう」
私も、心の中まで穏やかだったわけではありません。
またか。
明日も早いのに。
この布団、どうするの⁈
そう思う夜はあります。それでも、口から出す言葉を短くし、先に眠れる場所を作る。それだけで、その夜を必要以上に大きくしなくて済みました。
2.タオルやペットシートで、こすらず水分を吸います
布団本体まで濡れていたら、乾いたタオルを当て、上から押します。ゴシゴシこすると濡れた範囲が広がりやすいため、拭くよりも「別のものへ水分を移す」感覚です。
わが家には犬がいるので、極薄タイプのレギュラーサイズのペットシートも使っています。
濡れた範囲に合わせてペットシートを重ね、上から押す。吸水したら外して捨てられるため、濡れたタオルが何枚も増えにくく、床まで水分を運ばずに済みます。
薄型のペットシートでも、床へポタポタ垂れて私がイライラするのを防げるなら、十分助かると思いました。

ペットシートがなければ、古いタオルで十分です。大切なのは、特別な道具をそろえることではなく、最初に水分を減らすことです。
3.洗えるものと、布団本体を分けます
下着、パジャマ、シーツ、洗える敷きパッドは、布団から外して分けます。
防水シーツ、掛け布団、敷布団、マットレスは、見た目だけで判断せず、洗濯表示を確認します。「洗える」と書かれていても、自宅の洗濯機に入るか、脱水できるか、今日中に乾かせるかは別の問題です。
朝の勢いで浴槽へ入れる前に、一度止まってください。
4.今夜また眠れる場所を作ります
夜中は、濡れた寝具を元どおりにするより、替えの寝床を作る方を先にします。
替えの布団がなければ、乾いている側へ移動する。予備のシーツを敷く。別の部屋やソファーを使う。
きれいに整った寝室へ戻せなくても、子どもと自分がもう一度眠れれば十分です。
全部終わっていなくても、被害が広がらないところまでつなげたら、夜中の仕事はいったん終わりです。
シーツやパジャマの臭いは、洗濯表示を確認して洗います
洗えるシーツやパジャマは、まず流水ですすぎ、洗濯表示に従って洗います。洗濯槽へ入れる前に、ほかの洗濯物と分けておくと迷いません。
普通に洗っただけではおしっこの臭いが戻る時、私は、使える素材に限って粉末の酸素系漂白剤を選択肢にしています。
ただし、酸素系漂白剤の量、お湯の温度、つけ置き時間を、このおねしょ記事で一律には決めません。商品によって表示が異なり、使えない素材もあるからです。
夜中なら、濡れたものを分けるところまででも大丈夫。つけ置きする場合も、洗濯表示と商品表示を確認できる時に進めます。
洗い終わったら、濡れたまま置かず、できるだけ早く乾かします。
おしっこの臭いを何とかしたあとに、生乾き臭まで増えるのはつらい。洗うことと乾かすことを、ひと続きで考えるのが大切です。
布団本体は「洗えるか」だけでなく「家で扱えるか」を確認します
洗える布団でも、先に洗濯機・脱水・乾燥を確認します
洗濯表示で水洗いできる布団でも、すぐ浴槽へ運ぶのは待ってください。
確認したいのは、次の4つです。
- 家庭で水洗いできる表示か
- 自宅の洗濯機へ無理なく入るか
- 洗濯機で脱水できるか
- 中まで十分に乾かせるか
洗濯機へ無理に押し込むと、きちんと洗えなかったり、偏って脱水できなかったりすることがあります。寝具と洗濯機、両方の説明を確認してください。
洗えない敷布団やマットレスは、水分を取って乾かします
自宅で洗えない布団やマットレスは、水分を吸い取ったあと、風を通して乾かします。
立て掛けられる寝具なら、倒れないよう安全を確保して、濡れた面だけでなく裏側にも空気が通る状態にします。扇風機、サーキュレーター、除湿機など、家にあるものを使えば十分です。
熱い風を近くから当てたり、洗えない寝具へ大量の水や洗剤を染み込ませたりすると、素材を傷めたり、内部が乾きにくくなったりします。
広い範囲まで染みた、中まで乾かない、臭いが強く残る場合は、無理に家で洗い切ろうとせず、寝具のメーカーやクリーニング業者へ相談するのも選択肢です。
乾燥させるまで今日中に終わらない時は、濡れた寝具を使わず、別の寝床へ逃げてください。
洗ったのにおしっこの臭いが残る時は、濡れた場所をもう一度分けます
洗った。
干した。
乾いたと思った。
それなのに、近づくとまだ臭う。
あの瞬間は、昨日の家事まで否定されたような気持ちになります。
臭いが残った時は、何度も同じ方法で丸洗いする前に、どこから臭うかを分けます。
シーツやパジャマが臭う
乾き切っているか確認します。洗濯表示で使えるなら、酸素系漂白剤を使った洗い直しも選択肢です。
布団の表面が臭う
まだ湿っていないか確かめ、まず風を通します。完全に乾いても臭いが強い場合は、洗える布団かどうかを再確認します。
マットレスの奥から臭う
水分が内部まで届いている可能性があります。水や洗剤を追加し続けるより、メーカーが案内する手入れ方法や専門業者への相談を優先します。
ほかの洗濯物まで臭う
おねしょしたものだけでなく、タオルや普段の衣類も臭うなら、洗濯物全体や洗濯槽の問題を分けて考えます。
水を吸った布団に途方に暮れて、中材を外せる敷布団へ替えました
私は以前、「洗える布団」と書かれていれば、汚れた時に家で丸洗いできると思っていました。
ところが、おねしょで濡れた布団を浴槽へ入れると、水を吸って想像以上に重くなりました。
持ち上がらない。
洗濯機にも入らない。
脱水できないまま、浴槽の前で途方に暮れる私。
マジでどうしよぅ。
洗える布団って、そういう意味じゃなかったの⁈
ここまで頑張った私の気力と体力を返しておくれ。
その時に分かったのは、
「水洗いできる布団」と「家で無理なく扱える布団」は同じではないということでした。
そこで選んだのが、上層・中芯・下層を取り外せる洗える敷布団「Zero」です。 これは、頭・中央・足元に分かれて、濡れた位置だけを切り離せる布団ではありません。
1枚の敷布団の中で、上層・中芯・下層が上下に重なっています。
ファスナーを開けて、汚れがどの層まで届いたかを確認できる構造です。
汚れが上層で収まっていれば、上層だけを外せます。
中芯や下層まで届いていれば、汚れた層も確認して洗います。
一体になった厚い敷布団を丸ごと抱えなくてよいことと、開いて中まで確認できることが、私には大きな違いでした。

もちろん、防水シーツで止まっていて、布団本体を洗うことがほとんどない家庭なら、急いで買い替えなくて大丈夫です。
けれど、おねしょや嘔吐で布団本体まで濡れることが重なり、水を吸った布団を見るだけで動けなくなるなら、寝具を変えることも逃げ道になります。
実際に息子が横向きで吐いた夜には、側面まで覆う防水シーツを越え、Zeroの下側まで汚れてしまったことがありました。
ファスナーを開けて確認すると、汚れていたのは下層だけでした。
敷布団を丸ごと浴槽へ運ばなくていい。
この厚い布団全部とは戦わなくていい。
そう分かった時、私はかなりホッとしました。
下層だけを外して浴槽へ運び、シャワーと石けんで軽く粗洗いしたあと、ほかの汚れた寝具と一緒にひと晩つけ置きしました。
おねしょと嘔吐では汚れ方が違いますが、「汚れがどの層まで届いたか確認できる」という点は、次に布団を濡らした時の安心につながっています。
それは、楽をするためだけではありません。
次に濡れた時、子どもを責めずに済む余裕を残すためでもあります。
わが家では、上層・中芯・下層を取り外せるZeroへ替えました。購入前に、洗える層、自宅の洗濯機へ入れられる部分、脱水・乾燥方法を確認してください。
すべての家庭に必要なものではありません。布団本体まで濡れる朝が続いている時の選択肢です。
わが家が3枚使っているZeroを見る次のおねしょに備えることは、朝の私を責めない仕組みです
側面まで覆う防水シーツに替えました
以前は、四隅をゴムで留める防水シーツを使っていました。
けれど、寝相でずれて布団の端に丸まり、守ってほしい場所が出てしまうことがありました。おねしょや嘔吐は、いつも布団の真ん中だけで起きるわけではありません。
そこで、布団の上面だけでなく、側面から下まで深くかぶせるボックス型の防水シーツへ替えました。
最初に息子の布団で約1年使い、寝心地、ずれにくさ、音、洗いやすさを確認してから、私と娘の布団、ソファーにも増やしました。
正直に書くと、替えてから、子どもが実際にその布団でおねしょしたことはまだありません。
だから、「絶対に布団まで染みない」とは言えません。
それでも、咳が続く夜や体調の悪い夜に、「もし汚れても、前より守れる範囲が広い」と思えるようになりました。
防水シーツが守ってくれたのは、まだ濡れていない布団だけではなく、眠る前から身構えていた私の気持ちでした。

おねしょ対応セットは、一か所にまとめます
おねしょに気づいてから探し物を始めると、それだけで心が荒れます。
わが家で近くに置いておきたいのは、次のものです。
- 替えの下着とパジャマ
- 替えのシーツ
- 防水シーツの洗い替え
- 古いタオルまたはペットシート
- 濡れたものを分ける袋やかご
- ゴム手袋
余裕があるから準備するのではありません。
余裕がなくなる自分を知っているから、考えなくても手が動くようにしておきます。
家族には、判断ではなく作業を渡します
朝の濡れた布団は、見つけた人の仕事になりがちです。
子どもを着替えさせながら、シーツを外し、布団を確認し、朝ごはんと登校時間まで考える。その横で、旦那がいつもどおり自分の支度だけしているのを見ると、正直、腹が立つこともありました。
「手伝って」だけでは、旦那も何をすればよいか分からないことがあります。
「着替えを出して」
「濡れたシーツを洗面所へ運んで」
「私は布団をやるから、朝ごはんをお願い」
短い作業にして渡します。
きれいな分担表を作れなくても大丈夫です。おねしょは、気づいた一人が全部背負う家事にしなくていいと思います。
小学生のおねしょが続いて心配な時は、洗濯とは分けて相談できます
この記事は、夜尿症を治す方法ではなく、濡れた寝具をどう処理するかをまとめたものです。
わが家では、小3になっても息子のおねしょが続き、便秘が続く時期と重なるように感じることがありました。
寝る前にトイレへ行かせたり、
食事でできることを探したりもしました。
それでも、濡れる朝はありました。
妹はほとんどおねしょをしないのに、
なぜ息子だけ⁈
私のやり方が足りないのかな。
そう考えたこともあります。
けれど、おねしょが続くことを、子どものせいや母親の努力不足にしなくて大丈夫です。
小学生になっても続く、昼間のおもらしや便秘も気になる、急に回数が増えた、本人が強く悩んでいるなど、心配がある場合は、小児科や泌尿器科へ相談できます。
洗濯の問題と、体の心配は分けて考えていい。相談することも、子どもと家族を守る方法の一つです。
よくある質問
おねしょに気づいても、すぐ洗濯できない時はどうしますか?
子どもを着替えさせ、濡れた寝具を外し、布団の水分を吸うところまで進めます。洗濯できるものは乾いた寝具と分けておき、本洗いは時間と体力が戻ってからで大丈夫です。
布団はすぐ浴槽で丸洗いした方がよいですか?
先に洗濯表示、自宅の洗濯機へ入るか、脱水できるか、中まで乾かせるかを確認します。水を吸った布団は重くなるため、確認せず浴槽へ入れるのはおすすめしません。
先に洗濯表示、自宅の洗濯機へ入るか、脱水できるか、中まで乾かせるかを確認します。水を吸った布団は重くなるため、確認せず浴槽へ入れるのはおすすめしません。
わが家では、上層・中芯・下層を取り外せる敷布団を使っていますが、すべての層を同じ方法で洗えるとは限りません。汚れた層と、その層に指定された洗い方を確認してから判断します。
おねしょ布団に重曹をかければ臭いは消えますか?
寝具の素材やメーカーの手入れ方法によって、使えるものが異なります。まず水分を吸い、洗濯表示や取扱説明書に沿ってください。粉や洗剤を追加し続けると、布団内部へ残ることがあります。
雨の日はどう乾かしますか?
室内で布団の両面に風が通るようにし、扇風機、サーキュレーター、除湿機などを使います。中まで乾かない場合は、その夜は別の寝具を使ってください。
防水シーツがあれば、布団は絶対に濡れませんか?
ずれ方、覆える範囲、尿量、商品の構造によって異なるため、絶対とは言えません。上面だけでなく側面まで覆えるか、洗い替えや乾かしやすさも含めて選びます。
おねしょや嘔吐のように、しっかり臭いを落としたい日はつけ置きを使うことがあります。
でも普段の洗濯では、買い替えを機に毎日の1時間つけ置きをやめました。
普段の洗い方を見直した記事はこちら
まとめ|全部を今日直さなくても、朝へつなげたら十分です
おねしょした布団を前にすると、洗濯物だけでなく、今日の予定まで一度に背負わされた気持ちになります。
子どもを責めたくない。
でも、毎回やさしく笑えるほど、私にも余裕はありませんでした。
だから、気持ちを立派にするより、作業を分けました。
まず、着替える。
どこまで濡れたかを見る。
布団まで濡れていたら、水分を吸う。
洗えるものを分ける。
本洗いと乾燥は、表示を確認してから決める。
同じ朝が続くなら、防水シーツで守る。
それでも布団本体まで濡れて苦しいなら、家で扱いやすい布団へ逃げる。
わが家では、上層・中芯・下層を外して確認できる敷布団が、その逃げ道になりました。
家族に渡せる作業は渡す。
腕力や気合いで、おねしょを全部倒さなくて大丈夫です。
汚れない子にしようとするのではなく、汚れてしまった朝も、私が崩れすぎない家にする。
夜中の私は、朝の私へつなぐところまで。
朝の私も、今夜また眠れるところまで。
全部を今日直さなくても、そこまで戻せたら十分です。

