子どもの嘔吐セット|吐きそうな夜に枕元と寝室入口へ置くもの
子どもの咳が激しい夜、「今日は吐くかもしれない」と思うことはありませんか。
わが家では、息子が0歳から幼稚園生の頃まで、咳き込んだ勢いで吐くことがよくありました。
息子が少し大きくなってからは、吐きそうな夜に大きめの袋を準備するようになりました。
今は小学4年生になり、布団で吐くのは年に1~2回ほど。それでも小さい頃は、おねしょも嘔吐も多く、夜中の片付けに何度も追われました。
そんな経験から、吐きそうな夜は「嘔吐セット」を2か所に分けて置いています。
このセットは、必ず袋へ間に合わせるためのものではありません。
間に合わず布団や床へ吐いてしまっても、必要なものを探して家中を走り回らず、少しでも冷静に動くための備えです。
※この記事は、わが家で普段の咳込み嘔吐に備えていた方法を紹介する体験談です。嘔吐の原因を判断したり、治療法を案内したりする記事ではありません。感染性胃腸炎が疑われる場合の処理と、普段の咳込み嘔吐の片付けは分けて考えています。
- 結論|子どもの嘔吐セットは、枕元と寝室入口の2か所に分けています
- 枕元に置くのは、トイレットペーパーを入れた大きめの袋だけ
- 寝室の入口には、吐いた後に使うものをまとめて置く
- 夜中に迷わないよう、「使う順番」で置き場所を決めました
- 「今夜は吐くかもしれない」と感じた日に準備します
- 嘔吐セットは、必ず間に合わせるためのものではありません
- 嘔吐セットより先に、子どもの様子を確認します
- 間に合わず布団や床へ吐いた時、最初にすること
- わが家は、夫が寝室側・私が洗面所と浴室側を担当しました
- 夜中は、翌朝に洗濯を再開できるところまでで止めます
- 普段の咳込み嘔吐と、感染性胃腸炎の対応は分けて考えました
- よくある質問
- まとめ|嘔吐セットは、間に合わせるためではなく落ち着いて動くためのもの
結論|子どもの嘔吐セットは、枕元と寝室入口の2か所に分けています
わが家では、必要になるタイミングに合わせて置き場所を分けています。
枕元に置くのは、吐きそうになった瞬間に使うものだけ。
寝室の入口には、吐いた後の着替えや片付け、寝床の作り直しに使うものをまとめています。
全部を枕元へ置かず、使う順番で分けた方が、夜中に迷わず手を伸ばせました。

枕元に置くのは、トイレットペーパーを入れた大きめの袋だけ
息子の枕元へ用意していたのは、持ち手付きの大きめのビニール袋です。
大きさは、スーパーでもらうLサイズくらい。
吐いたものを入れた後に、袋を持って洗面所などへ移動しやすいため、持ち手がある袋を使っていました。
袋へ入れるトイレットペーパーは、ロールごとではありません。
手でグルグルと長めに巻き取り、それを一度くしゃくしゃにして、袋の底へ広げます。
量は、袋の底が見えなくなるくらいです。
少しだけではなく、吐いたものの水分を受け止められるように、しっかり入れていました。

幼稚園生になると食べる量も増えます。
昼間、咳込みがひどくなった息子がソファーの上でドヒャ~っと吐いた時は、思わず、
えっ、人の体ってこんなに水分を含んでいるのね⁈
と、息子のゲロから学びました(笑)。
その日は喘息の咳で幼稚園を休ませていたため、ソファーの横にもトイレットペーパー入りの袋を置いていました。
咳込みが激しくなった時にサッと差し出せて、この時は無事に間に合いました。
なぜ、袋の中にトイレットペーパーを入れるの?
理由は、吐いたものを入れた袋を持って移動するからです。
袋の中が液体だけだと、傾けた時にこぼれたり、小さな穴から漏れたりしないか不安でした。
トイレットペーパーを多めに入れておくと水分を吸いやすくなり、袋を運ぶ時の私の不安も少し減りました。
ただし、完全に漏れを防げるわけではありません。使う前に袋へ穴がないかを確認し、心配な場合は袋を二重にする、洗面器やバケツを使うなど、ご家庭で扱いやすい方法を選んでください。
「枕元」は、子どもの顔のそばではありません
当時は、息子と娘の布団を修学旅行のように頭を寄せる形で敷き、私は少し離れた入口側で寝ていました。
袋を置いていたのは、息子の布団の隣にあるフローリングの上。私と息子の布団の間に近い、私がすぐ取れる位置です。
当時の写真は残っていないため、現在の寝室と布団を使って、袋の位置を再現しました。

当時は息子の布団横の床へ置いていましたが、ビニール袋は窒息などの事故につながるおそれがあります。特に乳幼児がいる家庭では、子どもの手が届く場所へ置かず、大人の枕元側など、保護者だけがすぐ取れる場所で管理してください。
子ども自身へ袋を持たせたまま寝かせたり、顔へかぶせたり、口元へ固定したりはしません。
寝室の入口には、吐いた後に使うものをまとめて置く
寝室の入口には、次のものをポンッとまとめて置いていました。
- 持ち手付きの大きめのビニール袋
- 使い捨てのゴム手袋
- 子どもの着替え
- 除菌用アルコールスプレー
- トイレットペーパー
- ペットシート
- おしりふき
- 替えのシーツ
- 替えの防水シーツ
※除菌用アルコールスプレーは、普段の咳込み嘔吐後の周辺清掃に使っていたものです。感染性胃腸炎やノロウイルスが疑われる嘔吐物の処理を、アルコールスプレーだけで済ませるものではありません。

子どもを整えるもの
着替えは、吐いた服をそのままにせず、夫がすぐ着替えさせるためのものです。
おしりふきは、息子の口元や顔の汚れを拭くために使っていました。口まわりに使えるかは、使用する商品の表示も確認してください。
汚れを広げないためのもの
大きめの袋は、汚れた衣類や寝具をほかの場所へ運ぶ時に使います。
使い捨てのゴム手袋とトイレットペーパーは、吐いたものを取り除く時に使います。
ペットシートは、濡れた場所の水分を吸わせたり、汚れた寝具を一時的に置く場所の下へ敷いたりするために使っていました。
ペットシートだけを使うためのセットではなく、布団や床まで汚れた時の補助役です。
子どもがもう一度眠れる場所を作るもの
布団まで汚れた時は、汚れた寝具を外した後、子どもがもう一度横になれる場所を作らなければなりません。
そのため、替えのシーツと防水シーツも、念のため一緒に置いていました。
夜中に収納場所まで探しに行くより、最初から入口へ出しておいた方が、私は落ち着いて動けます。
結局使わなかったとしても、次の日に元の場所へ戻せばよいだけです。
必要になるか分からない夜だからこそ、「出しすぎたら、朝に戻せばいい」と考えるようにしていました。
わが家で使っているのは、布団の上面だけでなく側面まで覆うボックスタイプです。
嘔吐セットの必需品ではありませんが、布団まで汚れる夜が続いたわが家では、翌朝の負担を減らす備えのひとつになりました。
嘔吐やおねしょで布団の側面まで汚れた経験と、実際に使って分かったことは、側面まで覆う防水ボックスシーツを選んだ理由で紹介しています。
夜中に迷わないよう、「使う順番」で置き場所を決めました
枕元の袋が必要になるのは、咳込みが強くなり、「吐くかもしれない」と感じた瞬間です。
一方、着替えや手袋、替えのシーツが必要になるのは、吐いた後です。
そのため、すべてを枕元へ置く必要はありませんでした。
すぐ使う袋は、私が手を伸ばせる場所へ。
吐いた後に使うものは、寝室を出る時に必ず通る入口へ。
置き場所を分けたことで、夜中でも次に使うものを判断しやすくなりました。
「今夜は吐くかもしれない」と感じた日に準備します
息子は小さい頃から喘息があり、咳き込んだ勢いでよく吐く子でした。
昼間の咳の様子を見ていると、母として、
あ、これは今日の夜ヤバそうだな
と感じる日がありました。
これは、嘔吐を医学的に予測できたという意味ではありません。
毎日そばで見てきた中で、「今日はいつもより咳込みが強い」と感じた日に、念のため準備していたということです。
毎晩大がかりなセットを出していたわけではありません。
枕元へ袋を1つ。入口へ片付け用品をひとまとめ。
それだけなら、疲れていても準備できました。
嘔吐セットは、必ず間に合わせるためのものではありません
正直に言うと、袋を用意していても間に合わないことの方が多くありました。
夜中に突然吐いた時は、親も寝ぼけています。子ども自身も「吐きそう」とうまく言えないことがあります。
それでも、すぐ近くに必要なものがそろっているだけで、私の気持ちは違いました。
以前は、吐かれた瞬間に、
袋はどこ? 手袋は? 着替えも出さなきゃ。床にも落ちてる……。
と、頭の中まで大混乱。
セットを置くようになってからは、間に合わなかった時も「まず子どもを着替えさせる」「汚れたものをまとめる」と、次の動きへ移りやすくなりました。
私にとって嘔吐セットは、布団を絶対に汚さない道具ではなく、吐いた後の私を追い込まないための備えでした。
嘔吐セットより先に、子どもの様子を確認します
片付け用品がそろっていても、最優先は子どもの様子です。
次のような様子がある時は、掃除を先にせず、医療機関への相談や受診を考えます。
- 呼吸が荒い、苦しそう
- 顔色や唇の色が悪い
- ぐったりしている、反応がおかしい
- 何度も繰り返し吐く
- 血や濃い緑色のもの、コーヒーかすのようなものを吐いた
- 激しい腹痛や頭痛がある
- 水分が取れない、おしっこが出ない
夜間や休日に判断へ迷った時は、全国共通の子ども医療電話相談「#8000」で、小児科医師や看護師へ相談できます。実施時間は都道府県によって異なります。
生後1か月~6歳の子どもは、日本小児科学会の「こどもの救急」吐き気のチェックも受診判断の参考になります。
喘息がある子どもの咳や嘔吐についても、いつもと様子が違う時や呼吸が苦しそうな時は、家庭で原因を決めつけず、主治医や医療機関へ相談してください。
間に合わず布団や床へ吐いた時、最初にすること
間に合わなかった時は、すべてを一度に終わらせようとしません。
わが家では、まず次の順番で動いていました。
- 子どもの様子を確認する
- 汚れた服を着替えさせ、口元や顔を拭く
- 吐いたものが広がらないようにする
- 汚れた衣類や寝具を袋へまとめる
- 床など必要な場所を拭く
- 替えのシーツを敷き、子どもが休める場所を作る
布団やシーツの詳しい洗い方まで、この嘔吐セットの記事へ詰め込むと、夜中に必要な判断が埋もれてしまいます。
実際に布団へ吐いた後の洗い方は、子どもが布団に吐いた時の洗い方へまとめています。
衣類やシーツの洗い方は、嘔吐で汚れたシーツや衣類の洗い方をご覧ください。
わが家は、夫が寝室側・私が洗面所と浴室側を担当しました
夫はいびきがすごいため、当時も別の部屋で寝ていました。
それでも、子どもが吐いた時はパッと起きて、手伝ってくれるようになりました。
わが家の役割分担は、次のとおりです。

夫は、子どもの着替えと寝室の立て直しを担当
- 子どもの汚れた服を着替えさせる
- 口元や顔を拭く
- 汚れた衣類や掛け布団、シーツを寝室の外へ運ぶ
- 床も汚れた場合は拭く
- 替えのシーツを敷き、子どもが休める場所を作る
私は、廊下へ運ばれた汚れ物の下処理を担当
- 浴槽にお湯をためる
- 洗面所で、捨てられる汚れを取り除く
- 石けんで軽く粗洗いする
- 汚れたものをつけ置きできる状態にする
夫が子どもを見てくれるだけでも、私は洗濯物の処理へ集中できます。
誰かが全部やるのではなく、吐いた時に「誰が寝室側を整えるか」「誰が洗面所や浴室で汚れ物を処理するか」を決めておくと、夫婦とも動きやすくなりました。
なお、感染性胃腸炎が疑われる時は、汚れ物を扱った手袋や手で子どもやきれいな場所へ触れると、汚染を広げるおそれがあります。可能なら、子どもを見る人と汚れ物を処理する人を分け、手袋を外した後の手洗いまでを一区切りにします。
夜中は、翌朝に洗濯を再開できるところまでで止めます
普段の咳込み嘔吐の時、私は42℃でお風呂を沸かし、浴槽へわが家で使っている量の過炭酸ナトリウムを入れていました。
しっかり溶かしてから汚れた衣類や寝具を沈め、つけ置きできたことを確認したら、その夜はもう寝ます。
つけ置き中は浴室のドアを閉め、子どもやペットが浴槽へ近づけない状態にします。安全に立ち入れない状態を保てない場合は、浴槽へお湯や薬剤を入れたまま就寝しません。
夜中に洗濯を最後まで終わらせようとすると、自分の体力まで使い切ってしまいます。
翌日も、子どもの看病や洗濯をするのは自分。
それがよく分かっているからこそ、
夜中の私は、朝の私へつなぐところまででいい。
と決めました。
過炭酸ナトリウムの使用量やつけ置き時間、使える素材は製品表示を確認してください。色落ちや素材への影響もあるため、すべての衣類・寝具に使えるわけではありません。
また、42℃のお湯や過炭酸ナトリウムで、感染性胃腸炎のウイルスを消毒できるとは考えません。これは、わが家が普段の咳込み嘔吐で行っていた洗濯前のつけ置きです。
過炭酸ナトリウムを使った洗濯については、酸素系漂白剤を使った洗濯方法へまとめています。
普段の咳込み嘔吐と、感染性胃腸炎の対応は分けて考えました
普段の咳込み嘔吐で床を拭いた後は、家にあった除菌用アルコールスプレーを使っていました。
一方、胃腸炎の時は同じ片付け方をしませんでした。
胃腸炎の時は、汚れた寝具を普段と同じように粗洗いせず、洗えるか、安全に処理できるか、自分が無理なく対応できるかを考えました。処理が難しい衣類や寝具を、わが家では廃棄したこともあります。
床については、当時も普段のアルコールだけで済ませず、塩素系漂白剤を水で薄めて拭いていました。
厚生労働省は、ノロウイルスが疑われる嘔吐物の処理について、汚物を静かに取り除き、次亜塩素酸ナトリウムなどを用いる方法を案内しています。ノロウイルスなどが疑われる嘔吐物の処理を、アルコールスプレーだけで済ませるものではありません。
ただし、塩素系漂白剤は製品によって濃度が異なり、素材の変色や傷みを起こすことがあります。自己流で濃度を決めず、厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」と、使用する製品の表示を確認してください。
塩素系漂白剤は酸性タイプの製品と混ぜないなど、製品に記載された注意事項を守ります。
よくある質問
子どもの枕元へ何を置けばよいですか?
わが家では、トイレットペーパーを多めに入れた、持ち手付きの大きめのビニール袋だけを置いていました。子どもの顔のそばや布団の中には置かず、親がすぐ取れて管理できる位置に置きます。洗面器やバケツの方が使いやすい家庭は、無理に袋を選ぶ必要はありません。
ビニール袋とバケツは、どちらが使いやすいですか?
袋は使った後に口を結びやすく、持ち手があれば移動しやすい一方、穴あきや転倒、子どもがかぶる事故への注意が必要です。バケツや洗面器は形が安定していますが、使用後に容器を洗う必要があります。子どもの年齢や寝る場所、親がすぐ手を伸ばせるかで選びます。
袋へトイレットペーパーを入れるのはなぜですか?
吐いたものの水分を吸いやすくし、袋を傾けて運ぶ時に中身が大きく動く不安を減らすためです。ただし、袋からの漏れを完全に防げるわけではありません。
ペットシートは嘔吐の片付けにも使えますか?
わが家では、濡れた場所の水分を吸わせる時や、汚れた寝具を一時的に置く場所の下へ敷く時に使いました。感染を防げるものではなく、嘔吐物を処理する際の補助として使っています。
おしりふきで子どもの口元を拭いてもよいですか?
わが家では、吐いた後の口元や顔を拭くために使っていました。口まわりへ使用できるかは、商品の表示を確認してください。
アルコールスプレーだけで消毒できますか?
わが家では普段の咳込み嘔吐で床を拭いた後に使っていました。ただし、ノロウイルスなどが疑われる嘔吐物の処理を、アルコールスプレーだけで済ませるものではありません。厚生労働省の案内と、使用する製品の表示を確認してください。
夜中に、どこまで片付ければよいですか?
子どもの様子を確認し、着替えと汚れの広がりを抑えたうえで、翌朝に洗濯を再開できるところまでを目安にしていました。ただし、感染性胃腸炎が疑われる場合は、汚染を放置せず、公的案内に沿って処理する必要があります。
まとめ|嘔吐セットは、間に合わせるためではなく落ち着いて動くためのもの
わが家の子ども用嘔吐セットは、枕元と寝室入口の2か所に分けています。
枕元には、トイレットペーパーを入れた、持ち手付きの大きめのビニール袋。
寝室の入口には、
袋、
使い捨てのゴム手袋、
着替え、
普段の周辺清掃に使う除菌用アルコール、
トイレットペーパー、
ペットシート、
おしりふき、
替えのシーツ、
防水シーツ。
袋を用意しても、布団への嘔吐を必ず防げるわけではありません。
それでも、吐いてしまった後に必要なものが近くにあると、探し物をせず、子どもの対応から片付け、寝床の作り直しへ移れます。
息子が小さかった頃、嘔吐やおねしょで何度も大変な夜を過ごした私にとって、このセットは「絶対に間に合わせるための道具」ではありませんでした。
間に合わない夜にも、少しでも冷静でいるための準備。

そして、夜中の自分を追い込みすぎず、朝の自分へつなぐための備えでした。
