デロンギの石灰除去方法|プリマドンナXS(ETAM36365MB)の手順と失敗談
プリマドンナXSに「ジョセッカイ」と表示されたら、専用の除石灰剤と1.5L以上の安定した容器を用意し、画面の案内に沿って石灰除去を行います。
所要時間の目安は約30分です。途中で排水が止まっても故障とは限りません。洗浄後は、排水容器を空にし、給水タンクを水ですすいで新しい水をMAXまで入れる工程を2回行います。
専用の除石灰剤を入れる → 約20分の洗浄 → 容器を空にして給水タンクをすすぐ → MAXまで給水してすすぐ工程を2回 → 完了
「ジョセッカイ」
プリマドンナXSの画面に初めてこの文字が出たとき、私は一瞬、何のことか分かりませんでした。
石灰除去が必要だと分かっても、説明書を開いて手順を確認するだけで面倒に感じます。仕事や家事が終わったあとなら、なおさらです。
実際に始めてみると、基本は画面に表示される案内に沿って進められました。ただし、ボタンを押せば、最後まで完全に放置できるわけではありません。途中で容器の排水を捨てたり、給水タンクをすすいだり、新しい水を入れたりする必要があります。
しかも、初めて行ったときは、排水を受けていた容器が水の重さでずれ、そのまま床へ落下。
床はびしょびしょなのに、機械からは排水が続いています。
「えっ、マジで⁉ 容器を拾うのが先? 床を拭くのが先?」
何から手をつければよいのか分からず、私の頭の中は軽くパニックになりました。
この記事では、わが家で5年以上使っているデロンギ プリマドンナXS(ETAM36365MB)を例に、石灰除去の準備から終了までをまとめます。
初回の失敗から分かった容器選びの注意点も含めて、始める前に知っておきたかったことを正直に書きました。
デロンギに「ジョセッカイ」と表示されたら石灰除去の合図
プリマドンナXSでは、石灰除去が必要になると画面に「ジョセッカイ」と表示されます。
コーヒーマシンは内部で水を加熱するため、使い続けるうちに水に含まれるミネラル分が内部に付着します。石灰除去は、その付着物を専用の除石灰剤で取り除くためのお手入れです。
プリマドンナXSでは、基本的に本体へ「ジョセッカイ」と表示されたタイミングを目安にします。表示される間隔は、使用量や水硬度設定などによって変わります。
ここで紹介するのは、プリマドンナXS(ETAM36365MB)で実際に行った手順です。機種によって表示や操作が異なるため、ほかのデロンギ製品をお使いの方は、必ずその機種の取扱説明書や公式案内も確認してください。
なお、ETAM36365MBは2026年8月1日時点で修理受付終了製品として案内されていますが、この記事は現在も使用している方向けに、お手入れの実体験をまとめたものです。
石灰除去を始める前に用意するもの
始める前に、次の3つを用意しておくと途中で慌てません。
- デロンギの全自動コーヒーマシン用除石灰剤
- 1.5L以上の排水を受けられる、安定した容器
- 約30分の時間
石灰除去中は、水が出たり止まったりしながら自動で洗浄が進みます。ただし、途中で給水タンクや排水容器を扱うため、外出前や就寝前より、少し時間に余裕があるときの方が安心です。
わが家で使っている除石灰剤はDLSC500
わが家では、デロンギの除石灰剤「DLSC500」をストックしています。
500ml入りのボトル側面には「1」から「5」まで目安のラインがあり、1回分は約100mlです。使用時は、給水タンクのAラインまで除石灰剤を入れます。
1回分ずつ量を確認しやすく、わが家では1本を5回に分けて使えるため、コスパもよいと感じています。

商品に記載された注意事項を読み、目や皮膚に触れないように扱います。子どもの手が届かない場所に置き、石灰除去中に出た水は飲まないでください。除石灰剤を入れた状態でコーヒーを抽出せず、すすぎまで完了させます。
排水容器は1.5L以上で、ぐらつかないものを選ぶ
公式案内では、給湯ノズルの下に1.5L以上の容器を置きます。
容量だけでなく、給湯ノズルの下へ置いたときに傾かず、底が安定するかも確認しておくと安心です。洗浄中はまとまった量の水が出るため、軽すぎる容器や不安定な容器は避けた方がよいです。

初回は容器がずれて、床へ水をこぼしました
初めて石灰除去をしたとき、私は手近にあった小さめの容器を使いました。
始めた直後は、問題なく排水を受けられているように見えました。
ところが、水がたまって容器が重くなるにつれて少しずつ位置がずれ、そのまま容器ごと床へドシャーン。
「えっ、マジで⁉」
容器は床に落ち、まわりは水でびしょびしょ。それなのに、機械は何事もなかったように排水を続けています。
先に容器を拾って水を受けるべき? それとも、床に広がった水を先に拭くべき?
「えっ、どっちが先⁉」と、私の頭の中は軽くパニックになりました。
このままでは床へ出る水が増え続けるので、まず容器を拾って給湯ノズルの下へ戻し、それから慌てて床を拭きました。石灰除去そのものより、そのあとの床掃除の方が大変だったほどです。
小さめの容器では、排水が上部近くまでたまり、あふれたり、水の重さでずれたりする心配があります。
そのため現在は、基本的に公式案内どおり、1.5L以上入り、給湯ノズルの下へ安定して置ける容器を使っています。

プリマドンナXSの石灰除去方法
ここからは、プリマドンナXS(ETAM36365MB)で行う流れを順番に紹介します。
画面に表示される文言を確認しながら進め、表示が切り替わる前に自己判断で次の操作をしないことが大切です。
1.メニューから「ジョセッカイ」を選ぶ
本体のメニューを開き、「ジョセッカイ」を表示させて選択します。
画面に石灰除去の案内が出た状態で、表示に従って操作を始めます。
2.トレイを空にする
画面に案内が出たら、トレイを取り出して、たまっている水を捨てて元に戻します。
途中でトレイがいっぱいにならないよう、石灰除去を始める前に空にしておきます。
3.給水タンクへ除石灰剤と水を入れる
給水タンクを取り外し、水を空にします。
除石灰剤をタンクの「A」の位置まで入れ、そのあと水を「B」の位置まで入れます。先に除石灰剤、次に水という順番です。
4.給水タンクを戻し、1.5L以上の容器を置く
除石灰剤と水を入れた給水タンクを本体へ戻します。
給湯ノズルの下へ、1.5L以上入る安定した容器を置きます。ノズルから出る水を確実に受けられる位置になっているか確認します。
5.OKを押し、約20分の洗浄を進める
準備ができたら、画面の案内に従ってOKボタンを押します。
洗浄は約20分です。途中で水が出たり止まったりしますが、これは洗浄工程の動きです。止まったように見えても、すぐに電源を切ったり、給水タンクを外したりせず、次の表示が出るまで待ちます。
6.給水タンクと排水容器を空にしてすすぐ
洗浄が終わると、給水タンクをすすぐよう案内が表示されます。
排水容器の水を捨て、給水タンクも空にして、水道水でよくすすぎます。除石灰剤が残らないようにしたあと、新しい水をMAXまで入れます。
7.新しい水で2回すすぐ
給水タンクを本体へ戻し、空にした排水容器をもう一度ノズルの下へ置きます。
画面の案内に従って1回目のすすぎを行います。1回目が終わったら、排水容器を空にします。給水タンクももう一度水ですすぎ、新しい水をMAXまで入れて、2回目のすすぎを行います。
すすぎも、水が出たり止まったりしながら進みます。途中で水が止まっても、画面が切り替わるまで待ちます。
2回目のすすぎの最後には、コーヒーの抽出口からもお湯が排出されます。いつもと違う場所からお湯が出ても、画面が切り替わるまで待ちます。
8.「内部洗浄完了」が表示されたらOKを押す
すすぎが終わり、「内部洗浄完了」と表示されたら、OKボタンを押します。
最後に給水タンクへ新しい水を入れて本体へ戻せば、いつものコーヒーを淹れられる状態に戻ります。

より細かな画面表示は、デロンギ公式「ETAM36365 石灰の除去のしかた」でも確認できます。
途中で止まったように見えても、すぐに操作しない
石灰除去では、排水がずっと出続けるわけではありません。
水が出たあとにしばらく止まり、また動き始めることがあります。初めてだと「途中で止まったのでは」と不安になりますが、次の案内が表示されるまでは待ちます。
とくに、給水タンクの水が残っている状態で先へ進めたり、画面の表示を待たずにタンクを外したりすると、工程が正しく完了しないことがあります。
私は、石灰除去を始めたら別の部屋へ行かず、キッチンで家事をしながら、ときどき容器の水位と画面を確認するようにしています。付きっきりになる必要はありませんが、完全放置もしないという距離感がちょうどよいです。
「ジョセッカイ」の表示が消えないときに確認すること
石灰除去後も「ジョセッカイ」の表示が消えない場合は、途中の工程が最後まで認識されていない可能性があります。
まず、次の点を確認します。
- 給水タンクの水がなくなるまで洗浄を進めたか
- 画面に次の案内が出るまで待ったか
- 給水タンクをすすぎ、新しい水をMAXまで入れたか
- すすぎを2回とも完了したか
- 「内部洗浄完了」の表示後にOKを押したか
公式案内では、必要な工程を飛ばしたことで表示が消えない場合、水だけを使って石灰除去の操作をやり直すよう案内されています。
何度行っても表示が消えない、途中でエラーになる、いつもと違う音や水漏れがある場合は、無理に繰り返さずデロンギの公式サポートへ確認してください。
除石灰剤はクエン酸や酢で代用できる?
わが家では、デロンギの純正除石灰剤を使っています。
デロンギ公式も、自社のコーヒーマシンには専用の除石灰剤を使うよう案内しています。ほかの洗浄剤は濃度が異なり、内部のガスケットなどを傷める可能性があるため、私はクエン酸や酢で代用していません。
詳しくは、デロンギ公式「他社の除石灰剤を使用してもよいですか?」で確認できます。
デロンギの石灰除去でよくある疑問
石灰除去にはどのくらい時間がかかりますか?
プリマドンナXSでは、全体で約30分が目安です。洗浄工程は約20分で、そのあとにすすぎを2回行います。
石灰除去はどのくらいの頻度で必要ですか?
一律に「何か月に1回」とは決まっていません。使用量や設定した水硬度などによって変わるため、わが家では本体に「ジョセッカイ」と表示されたタイミングで行っています。
「ジョセッカイ」と表示されたら、すぐに石灰除去が必要ですか?
デロンギ公式は、「ジョセッカイ」と表示されたら石灰除去を行うよう案内しています。ただし、表示後何日まで使用できるかという具体的な期限は示されていません。
わが家では、専用の除石灰剤を用意し、約30分確保できるタイミングで早めに行っています。
石灰除去中はその場を離れてもよいですか?
長時間の完全放置はおすすめしません。途中で給水タンクや排水容器を扱う工程があり、容器がずれたり、水があふれたりする可能性もあります。私はキッチンで別の家事をしながら、ときどき画面と水位を確認しています。
石灰除去中にコーヒーを淹れられますか?
除石灰剤を入れて石灰除去を始めたあとは、途中でコーヒーを抽出しません。2回のすすぎと完了操作まで終え、給水タンクへ新しい水を入れてから、通常の抽出へ戻します。
ほかのデロンギ機種も同じ手順ですか?
基本的な考え方は似ていても、使う除石灰剤の量、画面表示、すすぎ回数、操作方法が異なることがあります。この記事の手順をそのまま使わず、お手持ちの機種の取扱説明書や公式FAQを確認してください。
ミルクチューブの掃除と石灰除去は別のお手入れです
石灰除去は、マシン内部の水が通る経路についたミネラル分を取り除くためのお手入れです。
一方、ミルク吸入チューブやミルクコンテナは、牛乳が触れる部分を清潔に保つために洗います。石灰除去をしても、ミルクチューブの汚れまで落ちるわけではありません。
デロンギのお手入れ全体を確認したい方へ
ミルクまわり、水タンク、コーヒーカス受け、抽出ユニット、石灰除去について、公式のお手入れ方法と、わが家で実際に行っている頻度を分けて紹介しています。
→ デロンギのお手入れは毎日どこまで?
ミルクチューブの内側まで洗いたい方へ
普段の洗い方と、普通のブラシが入らない細いチューブに使った極細ブラシをまとめています。
→ デロンギのミルクチューブ掃除と極細ブラシの使い方
ミルクメニューが動かず修理へ出した体験
サポートとのやり取り、梱包、修理明細で確認できた交換部品、当時31,900円だった修理料金をまとめています。
→ プリマドンナXSを31,900円で修理した体験
5年以上使った本音も確認したい方へ
購入価格やお手入れ、修理を含め、長く使って感じた後悔と、それでも使い続けている理由を書いています。
→ デロンギは後悔する?5年以上使った本音
まとめ|石灰除去は、また気軽にラテを飲むための30分
プリマドンナXSの石灰除去は、専用の除石灰剤、1.5L以上の安定した容器、約30分の時間を用意してから始めます。
大切なのは、除石灰剤と水を正しい位置まで入れること、途中で止まったように見えても画面の案内を待つこと、最後の2回のすすぎまで終えることです。
初めて行ったときの私は、「手近にある容器で大丈夫だろう」と考えていました。
けれど、排水の重さで容器ごと床へ落下。床は水でびしょびしょなのに、機械はそのまま排水を続けています。
「容器を拾うのが先? 床を拭くのが先?」
一瞬、何から手をつければよいのか分からなくなりました。
この失敗があったからこそ、始める前に十分な容量があり、安定して置ける容器を用意することが大切だと実感しています。
初めて「ジョセッカイ」と表示されたときは、また家事が増えたように感じました。けれど、石灰除去は、もっと頑張るためのお手入れではありません。
一度きちんと終えておけば、また難しいことを考えず、家でコーヒーやラテを選べます。
休むための一杯を守るために、表示が出たときだけ30分。
次は床を拭く仕事まで増やさないよう、大きな容器を先に用意してから始めています。

